風土記の丘を構成する史跡のうち、弥生時代の典型的な農耕集落である大中の湖南遺跡、近江の古墳時代の始まりを示す瓢箪山古墳を中心としたテーマと、完成された中世城郭の観音寺城跡、近世城郭の幕開けである安土城跡と織田信長を中心としたテーマの二つを設定し、それぞれの時代が理解できる展示としています。
第1常設展示室 (※現在工事中です。 資料は企画展示室に展示しています。)
滋賀県内における古代遺跡の紹介と、出土品の展示をおこなっています。弥生時代のコーナーでは大中の湖遺跡出土遺物や大岩山出土銅鐸等の実物資料等を用いて、当時の集落での1年間の生活や自然環境などを体感できるよう工夫しています。 古墳時代のコーナーでは、前期の代表として瓢箪山古墳と雪野山古墳を取り上げ、副葬品を展示するとともに、巨大な竪穴式石室を復元しています。中期では、新開古墳出土の武器・武具・馬具等の実物資料を、後期では鴨稲荷山古墳や山津照神社古墳出土の装身具、更に近江の横穴式石室の実物大復元を通じて埋葬方法の変化を示し、時代に沿って変化する近江の支配者の様子を展示しています。 また、「しが太郎君の考古学研究室」では弥生時代や古墳時代をテーマにした考古学クイズや近江の遺跡に関する情報を提供しています。さらには直接手に触ることのできるよう、古代の木製品や鏡、銅鐸などの複製品や復元品を置いています。
主な展示資料
- 大中の湖南遺跡出土の木製農耕具(県指定有形文化財)
- 大岩山遺跡出土銅鐸(重要文化財)
- 供養塚古墳出土埴輪(県指定有形文化財)
- 新開古墳出土資料(重要文化財)
第2常設展示室
主な展示資料
- 観音寺城跡出土遺物
- 安土城跡出土遺物
- 織田信長関係文書
- 豊臣秀吉関係文書